1stインプレ: SaltyStyle Surf(ソルティースタイル サーフ)

冷めやらぬ興奮

改めまして自己紹介。2026年にピュアフィッシングジャパンのフィールドスタッフとなりました新潟のSUNAでございます。

先週末、2月14日・15日に開催されました『にいがたフィッシングショー2026』では、AbuGarciaブースに大勢お立ち寄りくださいまして誠にありがとうございました。私はずっと接客しておりまして周囲を見る余裕がなかったのですが、後で聞くところによるとAbuGarciaブースは一際賑わっていたそうです。皆様がAbuGarciaに向ける愛と熱気を肌に感じました!

さて、私のほうではサーフの釣りに関心のある皆様をご対応させていただいておりました。新潟県はほぼ全ての漁港等が立ち入り禁止となっている関係で、サーフの釣りに関心を寄せる方が増えていると感じます。

この記事では2026年の新製品となるサーフロッド、SaltyStyle Surf(ソルティースタイル サーフ)を軸にご紹介していきます。会場に来れなかった方もこの記事を読めば大丈夫! それでは早速始めましょう!

価格破壊、再び

数年前に中級機種としてサーフスレイヤーが登場した時、そのコストパフォーマンスの高さに驚かされました。そして今年、AbuGarciaがまたやってくれました。

製品ページ:SaltyStyle Surf(ソルティースタイル サーフ)|AbuGarcia

上記のページにあるとおり、メーカー希望小売価格(税抜)は¥23,000~¥24,000です。にいがたフィッシングショー2026でご予約くださった方は覚えておられるでしょう、イベント価格ではありますが2万円を下回る値札が付いておりました。サーフロッドの初級機種は2万円台というのが通例でしたから、ソルティースタイル サーフは戦略的な価格設定に見えます。

トレンドの変化

このシリーズの他の特徴としては、先径が1.6mmで共通していることもポイントになります。数年前のトレンドでは2.0mm以上の太めのティップ、すなわち硬めのティップが主流であり、これらはメタルジグに向いたロッドでした。1.8mmにもなるとサーフロッドとしては柔らかめに分類されていたほどです。

それが今年のソルティースタイル サーフでは1.6mmになっており、シーバスロッドから派生したかのような雰囲気となっています。これはサーフフィネスに代表されるようなソフトベイトの釣りの人気が高まっていることを受けての変化だと思いますが、バークレイを擁するピュアフィッシングはソフトベイト分野に強い総合メーカーなので自ずと期待が高まります。

各機種の印象

ここからは4つの機種をそれぞれに見て、その印象を記していきたいと思います。会場で触れた方は実機を思い出しながらお読みください。

SYSC-1052M

末席のベイトモデルから挙げるのには理由があります。にいがたフィッシングショー2026に来場した方が気づいて教えてくれたのですが、サーフベイトロッドでこんなに安いロッドは他にないと思います。

これまでサーフベイトロッドは中級機種・高級機種にラインナップされているのが普通でした。それがまさかの初級機種に登場したのですから.. さすがAbuGarciaはベイトリール屋なだけあるなと感心しました。

今江アンバサダーの報せによれば3月に情報解禁される新作ベイトリールがあるようですので、SYSC-1052Mと合わせて今年はサーフベイトの始めどきになるかもしれません。

既存のサーフスレイヤーとの比較としては、バットガイドがコブシ1つ分くらいリール側に近くなっている点が目を引きました。つまり、サーフスレイヤーよりもさらにレギュラー寄りで、よく曲がるロッドであることが示唆されます。

また、サーフスレイヤーは元径が太くてハイテーパーデザインでしたが、ソルティースタイル サーフではスリムなブランクスが採用されています。こうするとバット側が曲がりやすくなるので、楽しいロッドに仕上がっていそうです。

SYSS-1032ML

ここからはスピニングモデルを順番に紹介します。

私がショーで一番おすすめしていたのがミディアムライトなこの機種です。これからサーフを始めようという方にとって、手持ちのスピニングリールは万能な2500番か3000番なんてことも多いかと思います。それをそのまま流用できてバランスを取れるのがSYSS-1032MLです。

新潟サーフのハイシーズンとなる6月はミノーをゆっくり巻くだけでも釣果を見込めますから、そのような釣りにも柔らかめなロッドが好相性です。

また、サーフで定番化したジグヘッドワームの釣りにもぴったりで、Berkleyからの新製品にガルプ! ドラゴンテールというキャスタビリティに優れたシェイプが登場するので是非合わせて使いたいところです。

その上で、30gのメタルジグにも対応しているため多少の風があっても釣りを成立させられます。そのぶん11月以降の風や波に対しては力不足となりますが、新潟ではオフシーズンとする人が多いので問題にならないケースがほとんどでしょう。

自重は驚きの160gです。このクラスでは他に類を見ないほど軽いです。上位機種でもこれより軽い機種は数えるばかりしかありません。AbuGarciaはリールも軽い傾向があるので、総合的に軽いタックルを組むことができます。

合わせるリールはお手頃価格のマックスSXスピニングや、これまた新作の軽量リーズナブルモデルとなるレイレックスがカッコイイです。レイレックスは本稿執筆時点で製品ページがないですが、ショーでは実機展示済み。「やっぱアブかっこいいな」との感想を漏らす方が続出したスピニングリールです。

SYSS-1062M

サーフど真ん中。以上。

多くは語りません。1年中サーフに身を捧げるならミディアムがベストです。リールの番手は3000番か4000番をおすすめします。

MLと比較しての利点は40gのメタルジグを主戦力に据えられること。飛距離は常に100mラインを超えてくるでしょうし、強風でも釣りを諦めずに済みます。

ただし、30gと比べて40gは明らかに食いが悪くなります。気持ちがいいからって40gばかり投げていると釣果が遠のくので注意してください。

休日に小旅行を兼ねて遠くのサーフを訪ねるという方は多少の悪天候でも決行したいでしょうし、現地のコンディションが読めないからこそ釣りの引き出しは多く用意したいものです。そのような場合に王道的なミディアムは心強い相棒です

メーカー各社ともサーフルアーはミディアムに狙いを定めてアイテムを発売している点も選定を後押しする要因です。

SYSS-1082MH

新潟のサーフではオーバースペックなミディアムヘビーモデルです。しかし、使い所は意外と多いです

重めのルアーを超遠投してブワーッと引いてくるパワーフィッシング。新潟市中央区の突堤の先端エリアで足場のブロックを避けたいとき。あとは水中カメラを投げてみたいとか。ちょっと特殊なニーズに対応できるのがSYSS-1082MHです。

また、これもご来場の方とお話ししていて盛り上がったのですが、キャストせずにテンカラのように振り込む場合にも有用です。シリーズで最も長い10ft8inchなのでタラシを使えば6m先まで射程に入ります。

サーフを歩いていると小さな突堤や桟橋のようなものが見つかります。そのキワに魚が着いていることがあるので必ずチェックするのですが、ロングロッドで近距離へ撃ち込むのは難しいためタラシをとって振り込むほうが楽なシーンもあります。

サーフと磯を行き来するアングラーも魅力を感じる番手だろうと思います。

オマケ: おしゃれサーフロッド秘話

SaltyStyle Surfは『波をイメージしたライトブルーのワンポイントカラーデザイン』が特色です。

おしゃれなサーフロッドですよね。すごくいい。

でも、なんか既視感が…

サーフ… トライ… うっ、頭が…



ヒヤヒヤしましたか? 私はしました。AbuGarciaが宣戦布告か?って。だからピュアフィッシングの人に「被ってますよ」って言ったら「え?」って。さらにヒヤヒヤさせやがるゥ! なんなら本稿を公開することに冷や汗です。

でね、ワタクシ覚悟を決めました。だってサーフアングラーを自負しているのに見て見ぬふりは変でしょ? ブルーのサーフロッドは文化の象徴。赤色のAmbassadeurに特別な意味がこもってるのと同様だと言えば理解できますよね?

いざ、ショーの2日目、隣のブースにいる駿河の黒豹こと井熊さんに初めての挨拶を済ませ、恐る恐る話題を切り出す… これは虎の尾ならぬ黒豹の尾を踏むかもしれない…!

そしたら井熊さん、なんて言ったと思います?

「ウチもアジ、金色ですよ!」
※AbuGarciaはアジングロッドにイエローを配色。

イケメェェーン!大好き。

爽やかかよ。イケメン。大好き(2回目)。

返しが秀逸ですよね。ファンが大勢いるのも納得です。知ってましたよ、私もファンだもの。いつか『豹』を暖簾分けしてもらって『越後の雪豹』を名乗るのが夢です(そんなシステムはない)。

…というわけでこの件は私の杞憂でした。ここはおしゃれロッドが集うアルカディア(理想郷)。

そして、私にはあの爽やかさは醸し出せませんし愛されキャラでもありませんが、ピュアフィッシングでも数少ないであろうサーフスペシャリストとして頑張りますので、野太い声で応援いただけましたら嬉しいです。

私もこの春をソルティースタイル サーフとともに歩みますので、一緒に楽しみましょう!

また、実釣後にはレビューを掲載予定ですので楽しみにお待ちください。

それでは!