はじめに
今回の記事はいつもと視点を変えて、日常生活でも役立つ「釣りのアイテム」をご紹介します。ちょっと思い浮かべただけでもたくさんありますが、私のイチオシはアブガルシアの《ワンショルダーバッグ3》です。

コレ、アングラー目線では説明不要レベルのベストセラーアイテムですが、今回は育児用の「パパバッグ(ファザーズバッグ)」としてレビューをお届けしたいと思います。
レビュワーはワタクシ、二児のパパでもあるSUNAです。鞄・バッグ類は日常用とビジネス用のほか、登山用リュックやカメラバッグなど色々持っていますが、育児が関係する場面はワンショルダーバッグ3の出番が圧倒的に多いです。なんなら近年はビジネスシーンにも持ち出してしまって365日活躍中。そろそろリピ買いのタイミングなので感謝を込めてこの記事を書いています。
それでは以下よりご紹介を始めたいと思います。
基本情報
まずはどんなバッグなのか基本を押さえておきましょう。

| 商品名 | ワンショルダーバッグ3 |
| ブランド | アブガルシア |
| 価格 | 実勢価格 ¥4,900程度(税込) |
| サイズ(cm) | 幅27×奥行10×深さ24 |
| 容量 | 6.5L |
| 重量 ※当サイト計測 | 590g |
| カラー | コーティングマルチカモフラージュ、コーティングオリーブ、コーティングブラック、Amazon限定コーティンググレー、Amazon限定コーティングネイビー |
補足として、釣りの世界をご存知でない人のためにブランドを紹介しますと..
アブガルシアは、スウェーデン発の老舗釣り具メーカーです。1921年に精密機械メーカーとして創業し、その後、リール製造に参入したことがきっかけで、世界的に有名な釣具ブランドとなりました。特に、ベイトリールの「アンバサダー」シリーズは、同社の代表的な製品として知られています。
Google AIによる概要
..つまり、釣りの世界では超有名なトップブランドです。現在はアメリカに本拠地がありますが、発祥に重きを置いて北欧ブランドとして数えられることもあります。
国内での展開は日本法人が務めています。海外のアイテムをただ販売しているのではなく、日本で企画開発もされており、そのようなアイテムは海外で Japan Designed として高く評価されています。
そのようなわけで、歴史と伝統を兼ね備えながらも保守的になりすぎず、新しい風を取り入れる姿勢のあるブランドと言えます。
近年、登山系ブランドの知名度は高まりましたが、釣り系ブランドはまだまだ知らない人も多いはず。さりげなく着用できてイヤミがないので、オシャレを気遣う人にもピッタリですよ。
このバッグを選んだ理由
さて、そもそもが釣り用のバッグですから、初めからパパバッグにしようと思っていたわけではありません。
家族でお出かけの日に雨が降っていたから水濡れに強いバッグで出かけようと思ったことがきっかけです。ワンショルダーバッグ3は釣りシーンを想定して防水生地が採用されています。
それと形状は、斜め掛けできるバッグがベスト。これが最も抱っこやおんぶに対応できる形状です。
ここは強調したいところで、ママとパパでは子どもから求められるものが違うんです。乳幼児期にはママの負担を軽減するために子どもを抱っこします。そして子どもが成長してくるとママには重すぎて抱っこを続けられなくなります。だから子どもはパパに抱っこをねだるようになります。抱っこ、おんぶ、肩車.. とにかく子どもを抱えることがパパの務めになります。
なので、両手・両腕の動きを妨げるバッグはダメです。ハンドバッグやトートバッグはNG。それにリュックとウエストポーチやヒップバッグもナシ。抱っこ紐のベルトに干渉してしまい、着用できない組み合わせがあったりするからです。
結局、斜め掛けできるワンショルダーバッグだけがニーズに合っているんです。必然的に辿り着いたという感じですね。
デザインと外観
この項では見た目や素材感にフォーカスしていきます。

パッと見で、ボックス型の荷室に対して非対称形にベルトが付いているのが特徴です。この形状により、ベルトを右肩に掛けて荷室を身体の正面に持ってきたときに、荷室が水平に保たれるようになっています。釣りシーンでは立ったまま糸を結んだりするので荷室が作業台になるように工夫されているんです。
目が留まるポイントとしては黒いテープ状の布が縫い付けてあるところ。これはデイジーチェーンと呼ばれるもので、ポーチやカラビナなどを取り付ける基部となるパーツです。
このデイジーチェーンはアウトドアテイストを醸し出すことにも一役買っており、特にカラーがマルチカモなら遊び心たっぷりに。スタイリッシュでキレイめにまとめるならブラックがおすすめ。Amazon限定でグレーとネイビーもあるので似合うカラーを見つけられると思います。
いずれのカラー名も「コーティング」と冠してありますが、これはPVCコーティングのことを指しています。生地に防水・防汚と釣り針の突き刺し防止の効果を与えている加工です。ややマットな光沢の中に生地のキメが透けて見えるようなテクスチャとなっており、標準的なターポリンよりも柔らかく、見た目にもビニール感がなくて高見えします。
生地の耐久性はPVCコーティング次第なところがあります。私は毎日酷使したので2年目には底部のコーティングに破れが生じ始め、3年経つ頃には負荷の大きい箇所にもクラックが見られました。ただし、生地や縫製箇所には何の問題も生じておらず、まだまだ使える状態です。
サイズ感は絶妙と言えます。A4サイズのファイルは収納しきれませんが、13インチのノートパソコンはギリギリ入る大きさです。パパバッグとしての使用ではここへ子育てグッズを詰め込むことになります。
外観はミリタリーテイストを取り入れているので、まさか子育てグッズが収納されているとは誰も思わないでしょう。けれど、パパにとって子どもとの外出は大切なミッションです。オムツよし!オヤツよし!準備の時間も気持ちを高めてくれますよ。
収納力と使いやすさ
ここからは収納力と使いやすさについて詳しく紹介していきます。
メイン収納部
最も大きな収納部です。ファスナーはダブルで、側面の三分の一まで開きます。ボックス型になっているから詰め込みやすいです。着替えやオムツ、液体ミルクとベビーフードと食器、お気に入りのオモチャや絵本。ほとんどの荷物はメイン収納部に入れることになります。


着用中に開ける際は水平が保たれるので荷物を探しやすく荷崩れもしにくいです。地面に置いたときもカタチを保ったまま自立するので便利です。
内部には薄型の内ポケットがひとつあります。内ポケットの開口部は面ファスナーで簡易的に閉じる方式です。
登山的ライフハックとして、内ポケットに薄いベニヤ板を仕込むなんてアイデアもあります。これをするとバッグの剛性感が高まります。B5サイズのクリップボードで代用も可能です。
反対に、内ポケットに柔らかい物、例えば紙オムツの替えを収納しておくと、着用時の腰への当たりがソフトになります。もともとクッション材がありますが、哺乳瓶やオモチャがゴツゴツして気になるときは詰め方を変えると快適になります。
前面ポケット(大)
ここもファスナーがダブルで側面まで開く構造。A5サイズでマチが3.5cmほどの薄型収納です。サッと取り出したい物はここに入れるのがベター。母子健康手帳はここに収納すると良いです。
内部には内ポケットがふたつあります。開口部はゴムバンドでテンションがかかる方式で、袋のように膨らみのある形状です。ここはスマホやボールペンにちょうどよいです。
パパ自身の持ち物は前面ポケット(大)に収めるようにすると便利。そうすればメイン収納部はバッグインバッグ方式で入れ替えればよくなるからです。

前面ポケット(小)
A6サイズでマチのない収納部です。ファスナーはシングル。ここもアクセスの早いポケットです。
早さを活かすために、スマホだけ入れたり、カギだけ入れたりといった使い方がおすすめです。子どもが風邪をひくとポケットティッシュや畳んだゴミ袋なども急いで取り出したいアイテムになります。ショートカットに割り当てたい荷物はここへ入れることを検討してみてください。
マルチサイドポケット
このへんからワンショルダーバッグ3に特有の収納部の紹介に移っていきます。

本来の用途では防水デジカメを放り込んでおいたりするのですが、パパバッグとしてはゴミを入れておくガベージポケットとして使うと便利です。紙オムツのMサイズくらいまでなら(うん、中身があっても)ゴミ袋に入れた状態で収められます。
メイン収納部にはオヤツなども入ってますから、ゴミ袋に封入したとしても汚物を戻したくはないものです。マルチサイドポケットへ入れれば動線的にみても汚染は起きないので安心です。
実はママバッグ・パパバッグとして売られている商品であっても、ゴミの収納まで考えてあるものは稀です。絶対に必要だと思うんですけどね。
ドリンクホルダー
メッシュポケットとコンプレッションベルトのコンビ。
普通にペットボトルや水筒を挿してもいいのですが、メッシュであることを利用して濡れたハンカチや手拭いを乾かしながら保管する場所としても有用です。


子どもはあちこち触りますから頻繁に手を洗ってあげなきゃなりません。だけど手を振って水を振り払うとかエアドライヤーを使うことができないので、過剰な水分を引き受けるしかないハンカチは常にビショビショになります。メッシュポケットにしまえば随分マシになります。
また、他の使い方として、コンプレッションベルトのおかげで重量物の固定も可能です。旅行の際はカメラ用の三脚を付けたこともあります。
ロッドホルダー
さあ、核心部です。私がワンショルダーバッグ3を気に入っている最大の理由がここにあります。
ロッドホルダーというのは、釣りの最中に両手を空けるために釣り竿を立てておく場所です。当然ながら釣り用のバッグ以外にこの機能を備えた商品はありません。
その構造から、棒状の物体なら大抵のものは固定できます。これがいかに便利か想像できますか?
例えば、傘。
折りたたみ傘を装着して持ち歩けます。で、濡れた傘を持ってショッピングしなきゃいけないとき、どうしてますか? 吊るした傘袋に入れてもブラブラするし乾かないし。
ロッドホルダーがあれば、水気を切った傘を挿しておけば自然と乾いていきます。また使うときもサッと差せます。

さらに子どもの傘。2歳以上になると自分で差したがったりしますよね。でも、子どもには扱い切れないのでずっとは持っていられません。大人が代わりに持ってあげたら片手が塞がってしまいます。そう、ロッドホルダーに収納すればスッキリ解決。

まだあります。子どものウインドブレーカーなど薄手の上着です。寒いかもしれないから着せると、暑がって脱いだりするアレです。これもクルクルと丸めて棒状にしてロッドホルダーにイン。
大人用でもアウトドアブランドの超薄手タイプのウインドブレーカーなら入ります。というかクルクル巻くときに太さを調整すれば大抵の衣料は留め置くことが可能。
いずれのケースでも、ちょっと濡れちゃった物を外付けできる点が便利なんです。公園で遊んで砂まみれのウインドブレーカーなんてメイン収納部に入れたくないですからね。
ちなみにカメラ用の三脚を引っ掛けておくこともできます。小型三脚を頻繁に出し入れするときはロッドホルダーのほうが向いてます。記念写真をよく撮るご家族はぜひ。
プライヤーホルダー
バッグ外側の左右に分かれて合計2箇所あります。デイジーチェーンも一体化してます。本来はハサミやペンチのようなものを収納します。


ドリンクホルダーの隣にあるプライヤーホルダーは深さがあるのでペンなども挿しておけます。カラフルなペンがあれば、絆創膏にアンパンマンを描いてあげたり、ラベルシール紙に動物を描いてあげると喜びます。これは病院の待合室で待たなきゃいけないときに重宝するテクニック。
ハサミはペンよりも危険が伴いますが、折り紙を畳んで切り抜いてから広げると不思議なお花みたいな形を作れます。こちらは絵心不要で子どもの注目を集められる方法です。
どちらも道具を外付けするので、子どもから見えています。すなわち期待させることができます。「パパ、今日は赤いペン持ってきたんだ。なに描こっか?」と言ってバッグの外側を見せるだけでいいのです。これがゴソゴソと取り出して見せたのにフラれると悔しいですからね.. 常に見えてれば子どもからねだってくることもあります。
デイジーチェーン
前面ポケットの外側と、上部ベルトの基部にあります。
ミリタリー用品のモールシステムがわかる人でなくとも、とりあえずカラビナがあればいろんなものを外付けできます。もともとDカン付きストラップが付属してるので、そこからインスピレーションを得てもよし。

なお、三角形のカラビナはデイジーチェーンの縫い目に装着すると固定感が出ます。100円ショップにカラビナ付きポーチなども販売されてますので、お試しでいろいろ工夫してみてください。

PVCメッシュ
快適機能として、身体に触れる部分であるショルダーパッドと背面パッドにPVCメッシュが採用されています。適度な滑り止め効果と通気性があり、濡れても保水しないという特長もあります。
涼しい季節でも子どもを抱っこすると途端に汗が吹き出てきますからメッシュ素材は有り難いです。保水しないので悪天候でも取り扱いが楽チンです。
なお、ショルダーパッドは取り外せるので荷物が少ないときは軽量化を優先することも可能です。
使用感
もうだいぶ語った気もしますが、あと少し、動的なシーンでの使用感をお伝えします。
持ち運びやすさ
バッグの基本である持ち運びやすさというところでは、大容量の荷室と作りの良いショルダーパッドのおかげでかなり満足です。ただし、ワンショルダーゆえに肩にかかる負担はリュックよりはあります。と言っても着替えやオムツは(ルアーよりも)重くないので大丈夫です。
旅行で1kgくらいのカメラを加えるとさすがにツラくなってきます。基本装備が充実している上にPVCコーティングされてるのでバッグ単体の重量があります。荷室も広いので、ついつい詰め込みすぎて重くなってしまうことはあります。
子どもが3歳を超えると、着替えなどは子ども自身が担げるようになります。そしたら一回り小さい《ワンショルダーバッグ ミニ》でもいいかなとは思います。
取り出しやすさ
荷物の取り出しやすさについては前述した通りで良好です。メイン収納部は水平に保たれてガバッと大きく開きますから、中身を見やすいし取り出しやすいです。小物類はデイジーチェーンに取り付けたポーチで対応するのがいいです。
抱っこサポートも可
あとはユーザーの責任でやることになるのですが、バッグがボックス型かつ水平なので、子どもを抱っこしたときに座らせることができます。いわゆる抱っこサポート機能みたいな感じですね。片手で抱っこできるようになるし、体重をショルダーベルトへ分散できるのでめちゃラクです。
これは生地と縫製が丈夫だから可能なんです。600デニールのポリエステルオックスフォードですからね。子どもが10kg超えても乗せてましたけど、縫製箇所に綻びはありません。まあ、生地が伸ばされるのでPVCコーティングを痛める原因となったことは認めるところです。
欠点があるとすると、子どもを座らせるとメイン収納部が開かないということくらい。その想定ではないから仕方ないですね。サイフとケータイは取り出せる場所に入れたほうがいいです。
総合評価とメリット・デメリット
最後にまとめです!
総合的な満足度:10点満点
パパバッグとしてこれ以上のものに出会っていないので満点をつけました。いや、釣り用バッグなんですけどね。だからこそ普通のバッグにはない機能があり、それが子育てにも役立ったと言えます。
メリット
- 防水性のあるPVCコーティング生地により雨や飲食物による汚れに強い
- ボックス型の荷室は水平が保たれるので立ったままでも作業をしやすい
- 抱っこのとき、荷室に子どもを座らせれば荷重を分散できる
- マルチサイドポケットはオムツゴミを収納するガベージポケットとして有用
- ロッドホルダーは濡れた傘や雨具を収納するのに最適
- ドリンクホルダーやデイジーチェーンを備えており多少の拡張性もある
デメリット/改善点
- PVCコーティングは低温下で強い力をかけると割れを生じやすい
- 採用されている面ファスナーは耐久性が低め
- デイジーチェーンは底面や荷室内部にも欲しかった
こんな人におすすめ
- 3歳以下の子ども1名分の荷物を運ぶ必要のある人(それ以上の荷物は外付けするなどの工夫が必要)
- 外遊びや受診などで外出中の移動回数が多い人
- 通勤や釣りにも兼用したい人

アングラーでパパなら《ワンショルダーバッグ3》は気に入ってもらえると思います。プレゼントにもおすすめです。
釣りをしない人にはロッドホルダーの利便性を強く訴えたいです。これは本当に便利。
特に、子どもの傘を挿してキープできることに感動しますよ。子どもの傘って持ち手も小さいからパパの腕には引っ掛けられなくて、手で持ってなきゃいけないんです。すると手が濡れたり汚れたり、落としたり忘れたり、しかも「あの傘はおばあちゃんがくれた誕生日プレゼントだったのに..」なんてこともあるでしょう。そういうことに注意を払わずに済むと育児中のストレスがグンと減ります。
..といったところで、アブガルシアの《ワンショルダーバッグ3》はパパバッグとしても優秀というご紹介でした!ご納得いただけたら是非使ってみてほしいです!
