今江選手、ABUのスポンサードが再開か

『ABUGARCIA FOR LIFE』

本日、ピュアフィッシング代表取締役社長が日曜にも拘らず、わざわざ自宅近くまで来てくれました。

(中略)

「縁」と「恩」、そして「筋」を大切にする自分としては今後も良い関係でもう一度ABUとのお付き合いをしたいと思います。

(中略)

今迄とはちょっと違った関係で色々と協力していく所存です。

詳細はピュアフィッシングからも公式発表されますが、今週水曜日のルアーニュースで先行発表します。

IMAKATSU

所感

気になるニュースが多すぎて連投となっておりますが、これは触れずにはいられない触れ込みでした。記事にあるとおりなら、先行発表が明後日、追ってピュアフィッシングジャパン(PFJ)からも正式発表があることでしょう。

今江選手といえば、バスフィッシング界の大ベテランであり、今も現役の選手、プロ中のプロ。その経歴をお伝えしようにも私では力不足ですので、とりあえず概要を知りたい方はWikipediaをご覧になるのがよいかと。

私は今江選手を本当のプロだと考えていて、その理由の1つはショーマンシップにあります。

まず前提に「プロ = お金をもらっている人」であるという認識が私たち日本人に共通の誤解としてあると思います。そう、これは誤解です。

プロとは、プロフェッショナルの略語です。そのプロフェッショナルとは、プロフェッサー(大学教授)のような立場にある人という意味です。

つまり、プロとはその分野における最先端の知見を有していることは当然として、それによってエキスパート(専門家)を養成する側の人物という意味です。

例えで、海外ドラマの中で「ジョンは電気工事のプロなのよ!」ってセリフがあったとすると、これは「ジョン = 電気工事士」という意味に留まらず、職場でチームリーダーもしくはチーフを務めていて、部下や後進の育成に熱心な人物という見方になります。暗に、将来有望でトークも上手だという意味合いを持つのです。(続けてジョンが自信たっぷりに挨拶するのか、それとも緊張気味に「やぁ、どうも..」とだけ発言するのかでキャラクターが描き出され、この後のストーリーにも察しがつくというわけ。)

翻って、日本の釣りシーンでプロと称される人たちを見ていてどう思われますか? 後進育成、一般アングラーへの情報提供、釣りにまつわる「土俵作り」に貢献しているかどうか、といった観点で「本当のプロかどうか」を判断してみていただきたいと思います。また、私たち一般アングラーも「見る目」を養わなければいけないと思います。

競技者としての今江選手は近年では苦境に立っていますが、総合的にバスフィッシングのプロとしてみたら、紛れもなく本当のプロだと個人的には思っています。

また、現状において今江選手は身の回りのものを自社製品を中心に賄えていますから、そこへPFJがスポンサードの再開を持ち掛けるという展開も胸を熱くさせます。今江選手側からすれば「足りている」のだから申し出を一蹴することもできたわけですし、PFJとしては次代のルーキーをスポンサードすることもできるのに、という意味においてです。

この関係性が今後にどのようなものを見せてくれるのか、今から楽しみです。