アダスタ シーシェイカー90の使い方

どうも皆さん、釣れてますか? SUNAです。

私はサーフではシンキングペンシルを主力として使っています。この記事ではお気に入りのアダスタ シーシェイカー90をご紹介します。

スペック

ブランドアダスタ
名称シーシェイカー 90
タイプシンキングペンシル
サイズ90mm
重量と価格21g 1,452円 (税込)
25g 1,513円 (税込)
29g 1,573円 (税込)
カラー9色

ルックスについては後で触れるとして、まずは価格の安さが目を引くポイントです。気取ったことは言いません。安い!他のルアー2個分の予算でシーシェイカーなら3個も買える、なんてことも。これならカラーを揃えるも良し、ウェイト違いで持つも良し。引き出しを増やしやすいから釣れる。安いは正義です。

デザイン

アダスタのルアーは造形が美しいです。ややグロテスクに感じるほどリアル志向。私は観賞魚を飼育していた経験上、ルアーがリアルであることには見切られにくくする効果があると信じています。それが常に効くわけではないにせよ、「リアルじゃないから見切られたんじゃないか?」という疑念を抱かずに済むというのはキープキャストのために大切です。

側面の形状は私の好きなフラットサイド。フラッシングや明滅に有利な形状です。サーフでは魚の居所がわからないこともあるので、強めのフラッシングで気づかせたいと願っています。

シーシェイカーの最大の特長とも言える、幅広のベリー。ここで水を受けることで浮き上がります。シーシェイカーはシャローサーフでもスローに誘えるシンペンです。

使い方

この項では私なりのシーシェイカーの使い方をご紹介します。

ただ巻き

1秒間に80cm〜100cmを目安に巻くとレンジを維持しながらスイングアクションで泳ぎます。これよりも速いとチドったり、アクションしなかったり、水面を割ることもあります。

着水後、カウントダウンしてリトリーブか、ボトムを取ってからジャークでレンジを上げてリトリーブ。都合の良いほうでレンジを探ります。

ストップ&ゴー

シーシェイカーは1秒間に40cmくらいのスピードではデッドスローリトリーブとなり、ロールアクションになります。しかし、ただ巻きでは沈降して底を擦るだけになるので、ストップ&ゴーの中でフォールとデッドスローになるタイミングを作ってあげることでロールアクションを引き出します。

ボトムを取ってからリトリーブまたはジャークでレンジを上げ、テンションフォールで再度ボトムを取ります。フラットフィッシュ狙いのときはリトリーブ、青物狙いのときはジャークを入れることもあります。

トゥイッチ(ジャーク)

連続トゥイッチやワンピッチジャークも刺激的なアクションになります。ライン絡みを生じやすいので滅多にやりませんが、青物がいるとわかっていて、かつ、スローでは食わないときには試す価値があります。

トップウォーター

サミングでラインスラックを抑えて着水させ、直ちにロッドを立ててリトリーブを開始します。そうすると水面直下を引いてくることができます。ジャークを加えればダイビングペンシルのように水泡と音によるアピールも可能。遠くのナブラに即応するためのテクニックです。

ヒラ打ち

シーシェイカーはファストリトリーブだと姿勢を崩して回転することがあります。これを利用して一瞬だけ背中のカラーを見せるテクニックです。ベイトフィッシュのヒラ打ち行動を模すわけです。

1.5m/s以上のスピードで発生しやすくなりますが、ロッドの角度や潮の速さによっても変わってくるので目視で確かめることをお勧めします。また、もともとバックとベリーの両方にアピールカラーが入っているピンクジョーカーには不要なテクニックです。

カラーローテーション

シーシェイカーはサーフのスペシャリストである目黒毅久さんによる個性的なカラーに加えて、佐々木健丞さんによるさらに個性的なカラーも楽しめます。

メロメロメロン

目黒さんといえばメロメロメロン。新潟ではグリーンゴールドはメタルジグの定番カラーなので違和感なく購入しました。私は笹濁りに合わせて投入します。初夏から活躍を期待するカラー。

キングライオン

オレンジヘッド・ゴールドチャート系です。個人的には最後に入手したカラーとなりました。

ベリーはヘッドと同じオレンジ色なのですが、バックはチャートイエローが差し色に使われておりアングラーから視認しやすくなっています。

個人的にはゴールド系で釣れたことがないので入手が後回しになりました。ゴールドは釣れないというジンクスを払拭できるか、興味深いです。

サクラグロー

目黒さんがメロメロメロンとのローテーションを勧めていたので購入。サーフの主要なベイトであるシロギスに合わせて使用します。控えめなピンクと、控えめなグローベリーです。このカラーはピンク系ではなく、シルバーグロー系に分類して使うと良いと思います。

フルメッキ

イワシ系のベイトに合わせて使いますが、とりあえず投げておくこともできる万能カラーです。日差しがあるときはフラッシングで目立ちます。シーシェイカーにはクリアカラーがないので、代わりにフルメッキを使うことがあります。ベイトが90mmより小さいときもチャンスがあります。反面、姿が見えにくいカラーでもあるので、食わせで他のカラーをフォローに入れることも多めです。

ハラグロオレンジ

公式サイトの画像だと映り込みが白いのでパール系に見えますが、実物はシルバーマグマホロです。そこにチャートオレンジバック、ホワイトグローベリーの組み合わせ。サクラグローと比較して強く発光します。光量が変化する状況で使いやすいと思うので、マヅメや曇り時々晴れのシーンで投入してます。

ピンクジョーカー

これも公式サイトの写真とはホログラムの形が異なっており、より細かく不規則なグリッターのようなホログラムです。使い込んだら追記します。

ホワイトアウト

これも公式サイトの写真からはパール系かと思っていたのですが、実物にはサイドに不規則な多面体のような形状のホログラムが貼ってあります。

ホワイトアウトはグローバック・グローベリーです。サイドは蓄光しません。

ドーンエッジ

佐々木健丞さんによるカラー。明滅を重視した配色とのことです。ヘッドとテールはチャートイエロー、バックとベリーはチャートピンク、サイドはシルバーですが下半分はレンズホロとなっており手間がかかっています。

まだキャッチできてないものの、バイトは多いカラーです。また、ナブラに投げても青物はバイトしてこないカラーでした。新潟だとサバを避けたいアングラーもいますので、釣り分けしたいというニーズにもマッチします。

かなり気分が上がるカラーで、投げていて楽しいです。

UVサーディン

目黒さんが動画の中で、フルメッキやめてサーディンにしようかな、という旨の発言をしていたものが実現したのがコチラ。なお、フルメッキも併売中。(よかったね!)

これも実物を見て驚きました。メッチャ生き物っぽいんですよ。スレさせたくないときに良さそうです。

UVカラーはいわゆるケイムラです。紫外線が当たるとバックがやや明るく見えます。下地の色も紫系なので色調の変化はありません。

ベリーはシルバーペイント。人によってはリペイントしてブルピンにしたりするかもしれませんね。

このカラーも使い込んだら追記したいと思います。

ローテーションパターン

ハラグロオレンジで何でも釣れてしまいます。キジハタ、ヒラメ、サバ、コノシロ、エソ… 強いて言えば釣り分けできていないのが欠点か? 今はハラグロオレンジを封印中です。

基本はメリハリのあるカラーローテーションをするようにしています。状況別にまとまったら追記します。

ウェイトの使い分け

オリジナルの21gに加えて、25gと29gがあります。私は21gと25gを主に使っていましたが、29gも買い増ししました。

21gの使い方

シーシェイカーの基本となるウェイトです。サーフフィネスやシーバスタックルで投げやすい重さです。30g〜40gをメインとするロッドだとノー感じになりやすいので、シーシェイカーの評価を難しくしてしまっているかと思います。

アクションは25gより安定しているので、21gのほうが完成度が高い印象を持っています。特別な理由がなければ21gから投入して、レンジを上から探っていくようにしています。

シーシェイカーはウェイトが違ってもフォルムは同一です。そこで、リトリーブスピードを固定しておき、ウェイト変更によってレンジを変えるという使い方が有効です。あまりスローにこだわると手返しが悪くなるので、21gをノーマルリトリーブして表層を撫でておき、反応がなければ25gに変えて中層を通すと良いと思います。これでベイトフィッシュが跳ねることもあります。サーフフラットフィッシュゲームは重めのルアーでボトムを探りがちになりますが、21gのシーシェイカーがあることで海から情報を得やすくなります。

25gの使い方

21gよりも遠投性が高まります。向い風や横風のコンディションで使いますし、単純に距離を伸ばしたいときも25gの出番です。

サーフの標準的なタックルでも扱いやすい重さになってくるので、フィネスに寄せていない人は25gのほうがやりやすいとは思います。ただ、25gはリトリーブスピードを上げたときに横に倒れてしまい泳がないことがあったので、21gよりも繊細なリトリーブが求められる気がします。その意味ではビギナー向けなのかベテラン向けなのか、チグハグな印象となります。

しかし、それを差し引いても遠投性が高まる点は高評価。混んでいない場所では斜めに投げることもあるので、サーチできる範囲が格段に広くなります。

新潟名物(?)のサーフサバは遠投できたほうがヒット率が高いです。近くにいるときは簡単に釣れるのですが、だいたいは100m以上の沖にいて、たまに射程圏内に入ってくるという感じだからです。

そしてルアーを変更することなく、ヒラメも食ってくるのが嬉しいところ。こちらが本来のターゲットなのですが、表層を攻めることもできるため青物にも対応可能なわけです。25gは万能性が魅力です。

29gの使い方

波や風の強いコンディションでは積極的に29gから使用しています。

また、時合いやナブラが立っているなどして魚の活性が高いとわかっているときはサーチを優先して速めのリトリーブにしたいため、シンプルに重量があって浮き上がりにくい29gを用います。

ただし、リトリーブスピードを下げると必然的に他のモデルよりもボトムを探ることになります。マゴチ狙いに絞るなら29gメインもありですが、ヒラメやシーバス、青物も誘いたいのであればリトリーブスピードを下げすぎないように意識したほうがよいかと思います。

29gにヒットしたサバ。非常に素早いフィッシュイーターなのでリトリーブスピードをどれだけ上げても速すぎることはないです。ボトムではアタリが出ない魚なので、ウェイト選びとリトリーブの練習になります。

シーシェイカーの欠点?(2023.7.14更新)

第一報でフッキングに失敗することがあるというお話をお伝えしていました。その後、ルアーについた噛み跡の分析と検討を進めた結果、魚がどのようにバイトしているのかについてイメージができるようになってきました。

シーシェイカーは一定速度以上でスイングアクションをします。チェイスしてきた魚がバイトに移る際、シーシェイカーがスイングすることで魚の口を避ける動きになります。そこで魚はシーシェイカーのスイングに追従して噛みつきます。するとシーシェイカーの背中側から、いわゆるハーモニカ食いをする形になります。この場合、フックは魚の口の中に入りません。アワセを入れるとルアーがすっぽ抜けることになります。

対策としてアシストフックを付けることも考えたのですが、それは美しくない気がして保留しました。根本的な原因はスローゆえです。ジグヘッドワームでも同様のことが起きますが、ワームは柔らかいので魚は口を離しません。食い直してフックを口に入れてしまうわけです。一方、硬質なシンペンでは口を離してしまいます。

そこで、このようなバイトが生じた場合には、シーシェイカーを引く速度を速めることで一気に食うように誘導するか、サリューのようなジグヘッドワームにチェンジするのが有効になると思います。

初めてのシーシェイカー90 おすすめ3選(2023.7.14追加)

とうとう全てのカラーを入手し、ウェイトも21g、25g、29gと使い分けしています。そんな私がお送りする、初めてシーシェイカー90を買ってみたい人のための、おすすめカラー&ウェイト3選です。

最初の1本はこれ! 29g サクラグロー

2023年7月14日現在、Amazonでの価格は¥1,477でした。メーカー価格よりわずかに安いですね。ありがたい。

さて、こちらを最初の1本におすすめする理由です。

まず、29gというウェイトにより操作感を得やすく、風が強いコンディションでも安定して飛距離を伸ばせます。30g前後というのはサーフルアーの王道的なウェイトなので導入しやすいと思います。それでも他のシンペンと比べてスローに引けるため、十分に個性を感じることができるはずです。引き抵抗もあるほうなのでシンペン自体が初めての方や苦手意識のある方にも使ってみてほしいです。

そしてカラーはサクラグローをチョイスしました。29gはシーシェイカーの中ではボトム付近をなぞるモデルになるため、ボトムにいるシロギスに似たサクラグローをおすすめします。リアル系のカラーでありながらメタリックの反射とグローまで併せ持っているので昼夜問わず使えてお得です。

もはや死角なし! 25g ハラグロオレンジ

同様の調べで¥1,376でした。メーカー価格より¥100以上も安いですね。この価格のシンペンというのは限られてきます。

さあ、25gの優位性は軽さと扱いやすさの好バランスにあります。これはウェイトの増減率を考えるとわかります。ちょっと計算にお付き合いください。

サーフルアーって、もっぱら30gの上は40gだったりします。この時の増加率は1.33倍、逆に40gを基準にした減少率は0.75倍です。これに対して30gの下を20gにしてしまうと、増加率は1.50倍、減少率は0.66倍です。つまり、30gから40gにウェイトアップする時よりも、20gにウェイトダウンする時のほうが変化量が大きいのです。「軽いシンペンは扱いにくい」と感じやすい原因はここにあります。

そこで、30gから25gに下げる場合を考えてみます。増加率は1.20倍、減少率は0.83倍です。すなわち、40gにウェイトアップする時よりも小さな変化量です。25gというウェイトを持っていなければ、ぜひ一度は試してみてください。違和感なく軽いルアーを扱えると思います。

カラーはハラグロオレンジ。個人的には釣れすぎたので封印中のカラーです。何の魚を模しているでもないのですが、とにかく多種の魚がヒットします。これもグローが入っているので昼夜とも使えます。マズメや曇天での実績も高いです。ローライト下でもアングラーから視認しやすいバックカラーなので、回収&即キャストという流れを作りやすいです。当初は凡庸なカラーパターンと思っていましたが、使い込むほどに良さがわかってくるカラーです。

奥の手! 21g フルメッキ

同様の調べで¥1,320でした。メーカー価格より¥100以上も安いです。ホントありがたい。

21gはシーシェイカー90のオリジナルウェイトです。20g程度のシンペンはノーマルタックルでは扱うのが難しくなりますが、シーシェイカー90は引き抵抗を感じやすいほうです。同じウェイトのワームでは中層をスローに探れない、ミノーでは届かない、そんな場所をフォローしてくれます。間違いなくこれでしか獲れない魚がいます。オリジナルウェイトがなぜ21gなのか、釣果を得たときに納得すると思います。

フルメッキは、フラッシングにより遠くにアピール、しかし近づいて見れば周囲の風景を映し込んで捉えにくい、まるで魔法のような性質です。ボディを構成している多面体の1面だけが見えたりするので、90mmよりも小さいマイクロベイトの時にも有効です。スローに巻いても中層以上のレンジを漂いやすいため、フラットフィッシュが不発の時にシーバスや青物へとターゲットを変えて攻めるなど、遊びを継続しやすいです。不意にナブラが出た時にルアーチェンジせずに投げられる点は便利です。


以上、ビギナーが春と秋のベストシーズンにシーシェイカー90を使うという想定で選んでみました。いずれも青物やシーバスも狙えるカラーなので、フィールドへの理解が進んでいなくても何かが釣れるというカラーです。ターゲットをフラットフィッシュに限定するとコントラストの高いカラーもおすすめです!